2011年12月7日水曜日

ぶつけたろかい!と運転手


バスに乗っていたら、進行方向の路上にとんでもないクルマが。

車線のまんなかに一台のセダンがデンと停まっている。 

走りたくなくなったのか、Uターンしたいのか、故障しちゃったのか、ウィンカーもハザードランプも点けていないのでさっぱり状況がわからない。

いったい何やってんだか、こういうやつが一番迷惑なんだよなぁ。

バスは対向車線に大きくはみ出してこれをやりすごした ... と見えた瞬間、セダンの運転席ドアがバスに向かっていきなり大きく開かれたうわああああっ!

バスは反射的に切ったハンドルで、ぎりぎり通過。

セダンのおっさんドライバーは、後方確認もせずにいきなりドア全開で降りようとしたらしい。

危機一髪だったバス車内ではウワオッとかオーマイガッといった声があがるなか、前の方にいたアフリカ系のおばちゃんが元気にまくしたて始めた。

なんだってまあとんでもないヤツだったわね! ああいうのは一発ガーンとね、人間にぶつけちゃいけないけどさ、ドアにガーンとぶつけてやればいいのよ!

乗客爆笑。 まったくだねえなどと盛り上がったそのとき、黙々とハンドルを握っていたバス運転手が口を開いた。

アジア系、たぶんベトナム出身と思われる風貌とアクセント。 いかにも実直そうな中年男性。

そりゃアタシもね、運転手ですからこれを言っちゃまずいんでしょうけどね、ああいうのに出くわすとカチーンときますから、一発ぶつけてやろうかっていう気持ちにもなっちゃいますよ!

と叫ぶようにして言い放ったもんだから乗客ふたたび爆笑。 そのあとなごやかな共感と連帯の空気 (←サヨクっぽい言い方だねw) が車内を満たしました。

私もくすくす笑ってたんですが、耳元でかみさんがポツリとひとこと

日本で運転手さんがこれ言ったらさ、即刻クレーム入るよねきっと ...

ときたもんだから、あの堅苦しいニッポン社会を思い出して正気に戻っちゃった。

そりゃそうだろうな。

お宅の運転手が走行中に 「ぶつけてやりたい」 と言ったのをはっきりと聞きました。こんなことでは私たち乗客は不安で乗ってられません。きちんと処分してください

とかなんとかネジこんでくる客が必ず出てきて、会社としては何もしないわけにいかない。

というか会社のほうでも 「安全確保の 心構え に問題あり」 みたいな理屈でマジに運転手を責めてくる可能性大だもんなあ ...


規則と精神論が大好きで、ひとたび業務につけば一切の私情を押し殺して機械のようにふるまう日本人。

仕事はいい加減なやつが多いけど、人間らしく素直にふるまうアメリカ人。

どっちが正しいという話じゃないし、俺もこっちへ来たてのころはアメリカ人のアバウトさばかりが気になってたもんだが、最近思うことはやっぱしこっちのほうが楽に生きられるかなあ ...

なんて思ったところでバスは終点に到着。 

ホカホカ気分でにこやかに降りていく乗客に混ざり、ひとりほろ苦い思いでバスをあとにした私でありましたとさっ。

 
 
12/7のトレード結果です。
  
 
EUR/USD
 
200SMA: 下降 
フェーズ:  上昇フェニックス
損  益:  なし
 
ボックス完成後すぐにブレーク しましたが、エントリーを見送りました。
 
前日に機能していたサポート を破ってからにしようと思ったからですが、そういうローソクは現れませんでした。


 
ョートしたらストップアウトだったので、助かりました。
 
EUR/USD 成績表
 
 
 
EUR/JPY
 
200SMA: 下降
フェーズ:  下降ツーソン
損  益:  ▲30pip
 
ユーロドルと同じようなサポート①を意識していて、それを破ったところでエントリーしましたがストップアウト。


 
サポート①よりも強そうに見えたのがサポート②で、そっちを破ってからにしておけば負けませんでした。
 
結果論ですが。 
 
EUR/JPY 成績表




岩手県で世にも奇妙な現象が。

3月11日に岩手県警のヘリが撮影した津波の映像が公開されたという毎日新聞の記事。

なぜ9ヶ月もたってから? とびっくり。

何百年に一度という天変地異をとらえた映像が社会にとってどれほど貴重か、専門家に見せればどれほどの情報源になるか、いくら田舎の警察でも一人前の大人だったらわかってそうなもんだが、なぜかお蔵入りしてたんですねえ。

まさか犯罪捜査に使っていたわけでもあるまいに、公開できない理由が思いつかない。

税金を使って撮影されたことをふくめ、こうした公益性の高い資料が 国民の共有財産 だというセンスはないんだろうか?

まあ日本の警察は基本が隠蔽体質なので、とりあえずなんでも隠します。 

で、公開すべき理由が100個くらいでてきたところで渋々検討を始める。

しかし今回の映像は 「公開したほうがいい」 というレベルではなく、岩手県警として早期に公開する社会的責任があったと思います。


というのが警察の問題なんですけど、もっと重大な問題はこれを伝えたマスコミ側にある。

私が最初に見たのは毎日の記事。 なぜ9ヶ月もたってからなのか、その理由にはひとことも触れていなかった。

記者もデスクもみんなそろって 「公開されますか、そうですか」 というセンスで、何も疑問を持たなかったんだろうか?

公開されましたという紹介を書くだけなら小学生にだってできるよ。

隠してやがってこのやろうと警察を叩けといってるんじゃありません。

あの日から社会全体がどういうふうに動いてきたのか、何が大切と考えられているのか、そのことに対して (たぶん) 無頓着でいる警察に対して、ひとことぐらいチクリと触れるところがあってしかるべきだと思うんですよ。


震災の地元の新聞ならそういう意識も高いのではと思い、河北新報 (仙台) の記事を見たところ、またもやがっかり。

県警災害警備本部は 「震災発生直後の状況を知ることで、今後の災害対策や防災意識の向上に役立てばいい」 と話している。

なんてのんびり書いてるんですが、だったらそれこそなんで9ヶ月も放っておくんだと言うべき局面じゃないですか河北新報さん?

こういうふうに、お上が仰せになることに疑問をもたず、異議をとなえず、丸呑みにしてたれ流すのが、世に言う 記者クラブ体質 というやつです。

官との馴れ合い関係でぬくぬくやっているマスコミは、それと引き換えに官からうまいこと丸めこまれ、健全なチェック機能を失っている。 

それでも現場の記者は今回のことについて 「おかしいだろ、これ」 と思ったかもしれない。

気骨もセンスもある記者はあちこちにいます。 ところが、

捜査上の失態や不正ならいざ知らず、この程度のことで ふだんお世話になっている 警察に文句を言うのはウマくない ...

という意識が本人または上層部に働いて筆を丸めたとすれば、マスコミはこのようにして官から舐められているという格好の見本になります。

官に舐められ適当にあしらわれているから、ほんとに重大な問題がおきたときに機能を発揮できなくなる。

日ごろの積み重ねがすべてというのは、どこの世界も一緒ですね。


この件、共同通信の記事で疑問が解けました。

映像は共同通信社が提供を申し入れ、県警が応じた。

という一行を見てびっくり。

共同から言われなかったら映像は永久にお蔵入りだったかもしれないし、外から言われてやっと出すなんてどういうこと? 社会的責任感じてないの?  という話。

突っ込みどころ満載です。

でも今回の経緯だと、映像公開のニュースは共同の特ダネだった可能性が高い。

だとすれば、各社は後追いはするものの、面白くないので扱いがそっけなくなるのは当然のなりゆき。

突っ込めば突っ込むほど 「共同のスクープ」 という側面が光っちゃうからカッコ悪いんです。

つまり、 「警察どうなんだ」 という意識はあったかもしれないが、カッコ悪さのほうが重大問題なので、まあいいかというふうになる。

意地悪く言えば、その程度の正義感だったと ...


このようにニュースというのは、報道する側のいろんなご都合でいかようにも姿を変えています。

まあ人間だからしょうがない部分はありますけどね。

とにかく皆さん、今回のネタはいかにも小粒ですけど、世の中の大事なことがどのようにして報道されたり報道されなかったりするのか、その仕掛けを知るうえでの格好の材料です。

洞察力のある読者になりたいですね。



・・・と、なんでこんなネタで熱くなっているかというとですね、トレードの連敗のせいで体の中に マグマ がたまってしまい、少しは噴出させとかないと体によくないから。 ぶぼおーっ!

お付き合いいただきまして有難うございました。
 
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日本の新聞社はネットに載せた記事をさっさと削除するクセがあるので、上記でリンクした各社の記事を貼りつけておきます。
 
 
■毎日新聞
 
津波襲う沿岸部 岩手県警が映像公開
12月7日(水)20時4分配信
 
 岩手県警は7日、大震災発生直後、陸前高田、大船渡両市の沿岸部を津波が襲う様子を同県警航空隊のヘリコプター「航空いわて」が撮影した映像を公開した。
 ヘリは3月11日の地震発生直後、内陸の花巻空港から出動し、発生から約30分後の午後3時20分ごろから約30分間撮影された。津波が大船渡湾の湾口防波堤を乗り越えて、押し寄せ、湾内で渦巻いている様子が映し出されている。また、陸前高田市の市街地が水没し、高田松原も完全に姿が見えない。その後、市街地を襲った津波が海に向かって帯状に激しく引いていく様子も分かる。【安藤いく子】

 
 
■河北新報
 
海岸を破壊する津波の姿 岩手県警が映像公開
2011年12月08日木曜日
 
 岩手県警は7日、東日本大震災の発生直後に県警ヘリコプターが撮影した陸前高田、大船渡両市の航空映像を報道機関に公開した。
 県警航空隊が情報収集のため、3月11日午後3時15分ごろから約30分間、上空から撮影した。
 津波が大船渡湾の湾口防波堤を乗り越えたり、気仙川を津波がさかのぼったりする様子や、水没する陸前高田、大船渡両市中心部などが記録されている。
 県警災害警備本部は「震災発生直後の状況を知ることで、今後の災害対策や防災意識の向上に役立てばいい」と話している。
 
 
■共同通信
 
沿岸襲う津波 岩手県警の空撮映像
(2011年12月 7日)
 
 岩手県警は7日、東日本大震災発生時に沿岸部を襲う津波の様子を航空隊が撮影した映像を共同通信に公開した。大船渡湾の湾口防波堤に津波が押し寄せる場面や、陸前高田市の市街地がのみ込まれた状況が記録されている。
 3月11日の地震発生直後、被害状況確認のために出動した県警航空隊のヘリコプターから撮影。地震発生から約30分後の午後3時20分ごろからの様子が映されている。
 陸前高田市内の高台にある市立第一中学校が津波の濁流の中、孤立している状況や、市街地が津波で水没し、引き波で建物が被害を受けている様子が確認できる。映像は約27分間に編集されている。
 映像は共同通信が提供を申し入れ、県警が応じた。






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